旧唐津銀行本店 カーテン・ロールスクリーン取付

 

館内の各部屋には、新築当初からとても立派なカーテン類が取り付けられていました。

今回は、当時の写真から縫製方法や取付方法、操作方法などを推察しなければならなかったので、多大な時間と労力を費やすことになりました。

写真は、壁紙を貼り終わった時点での写真です。

 

まず、この状態でアーチの窓の寸法や角度を

入念に取っていきます。

左の写真は、新築時の写真です。

 

この写真を何度も見直しながら、

どんな布地だったか、どんな取り付け方だったのか、

どんな操作方法だったのかを推察していきます。

窓の寸法、写真から推測される寸法を

丁寧に計算していきます。

 

現代ではパソコンがあるので昔よりは

スピーディーに進んでいるはずです。

(この時点で3カ月かかっています。)

作った図面をもとに、原寸大の型紙を作成します。

 

さらに、型紙に布地のアーチを計算して実物大で

計算していきます。

狙った通りのデザインに仕上がるまで

何度もリトライを繰り返します。

 

熟練の職人さんでもなかなか思ったようには

進まない、ち密な作業です。

納得いくデザイン、寸法が確定して、

ようやく本格的な縫製作業の開始です。

思考錯誤しながら、取り付けていきます。

苦心の末、カーテン取付完成です。

 

ここまで構想から1年弱かかりました。